歯科コラムcolumn

ホワイトニングの科学2024/06/29

ホワイトニング治療に用いられる過酸化水素は、その主要な作用機序としてフリーラジカルの生成が挙げられます。この化学物質は歯の表面から始まり、少しずつ歯のエナメル質内部にも浸透します。歯の表面で過酸化水素が分解される際には、フリーラジカルが放出されます。これらのフリーラジカルは、歯の内部に染み込んだ色素分子に作用し、化学的な反応を引き起こします。この過程により、色素分子が分解され、歯の色が明るくなる効果が得られると考えられています。さらに、過酸化水素の浸透は歯のエナメル質の微細な隙間を通じて行われます。エナメル質は表面に比べて密度が高く、過酸化水素がその内部にまで到達するためには時間がかかることがあります。このため、ホワイトニング治療の効果は個人差があり、歯の内部の色素濃度や治療の頻度などが影響します。過酸化水素によるホワイトニング治療は、その科学的な原理に基づいて歯科医師によって管理されなければなりません。医薬品としての扱いになるので歯科医師の診断が必ず必要になります。(歯の表面の色素だけ浮かせておとすようなものは医療行為ではないのでセルフでできるものあります。)正確な診断と適切な使用方法を守ることで、安全性と効果の両面で最善の結果が得られるとされています。歯のホワイトニングに興味のある方はぜひ調布歯科・矯正歯科でご相談ください。

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