歯科コラムcolumn

金歯ってどうなの?2024/09/10

はじめに

歯科治療では、修復のためにさまざまな材料が使用されますが、その中でも「金歯」は特に長い歴史を持ち、今もなお多くの歯科医院で利用されています。金歯が選ばれる理由は、その高い耐久性と生体親和性にあります。私たち、調布歯科・矯正歯科でも、院長が補綴の専門家であるため、金歯を使った治療に多くの実績があります。本稿では、金歯が長期的に優れている理由について、説明していきます。

金歯の魅力

1. 高い耐久性

金歯の最大の特長は、非常に高い耐久性にあります。口の中は、温度変化や食べ物による酸や糖分など、修復物にとって厳しい環境です。金合金は、この過酷な環境にもよく耐え、長期間にわたって形状や機能を保つことができます。特に、奥歯のように咬む力が強くかかる場所では、他の材料よりも金歯が圧倒的に優れています。

金属が丈夫だからこそ、再治療の頻度が少なく、患者にとっても時間的・経済的な負担が減るのが魅力です。調布の歯医者として、私たちも多くの患者様に長持ちする治療方法として金歯をお勧めしています。

2. 生体親和性が高い

金歯は、他の材料と比べて生体親和性が非常に高いです。口の中に長く残っても、周りの歯茎や組織に負担をかけることが少なく、金属アレルギーを起こしにくいのが特長です。銀歯などと違い、金属が口の中で腐食したりすることがないため、口腔内の環境を健やかに保ちやすいのです。

特に、アレルギー体質の患者様にとっては、この生体親和性の高さが安心につながります。アレルギーのリスクが少ない金歯を提案し、多くの患者様に安心して治療を受けていただいています。

3. 高い適合性と自然な仕上がり

金歯は加工しやすく、精密に歯にフィットさせることができるため、治療後の仕上がりがとても自然です。歯との密着性が高いことで、食べ物や汚れが詰まりにくく、むし歯の再発を防ぐ効果も期待できます。この点は、長期的に見て非常に大きな利点です。

特にむし歯の再発を防ぎたいという患者様には、適合性が高い金歯を提案しています。金歯の加工は、専門的な技術を要するため、補綴の専門家である院長がしっかりと管理・指導を行い、精密な治療を実現しています。

金歯の長期的なメリット

1. 長持ちするため、経済的負担が軽減

金歯は、他の材料に比べて非常に長持ちするため、再治療の回数が少なくなります。そのものの費用は高いですが、再治療が少なくなることで、それに続くもっと大きな歯を失ってしまう場合などを防ぐ可能性が高まり、結果として、これにより、患者様の経済的な負担が大きく減るのです。長期的な視点で見ると、初期の治療費が高くても、その後の治療費が抑えられるため、トータルでは非常に経済的であるともいえます。

調布の歯医者として、私たちは患者様にとって最も費用対効果が高い治療法を提案し、長期的な視点での治療計画を立てています。金歯はその一例であり、将来にわたって安心できる選択肢です。

2. 二次カリエスのリスクが少ない

金歯は歯にぴったりとフィットするため、歯と修復物の間に隙間ができにくいです。この隙間が少ないことで、むし歯が再発するリスク(これを二次カリエスと呼びます)が大幅に低減します。むし歯の再発は、再治療や追加の修復が必要になるため、患者様にとって大きな負担となりますが、金歯を選ぶことでそのリスクを減らすことができます。

この二次カリエスのリスクを減らすために、適合性の高い金歯を使用した治療を推奨しています。特に、むし歯の再発を心配される患者様には最適な選択肢です。

3. 快適な咬み心地

特に奥歯に使用される場合、金歯はその強度と快適さを発揮し、長期的に安定した噛み合わせを提供します。

調布歯科・矯正歯科の実績

調布の歯医者として、私たち調布歯科・矯正歯科では、特に院長の中澤先生は補綴科という歯の修復を行う専門の出身で、金歯を使用した治療に多くの実績があります。院長が補綴治療の専門家であるため、修復物の設計や精度にこだわり、患者様一人ひとりに合った治療を提供しています。多くの患者様が、金歯を選んだ結果、長期間にわたり快適な口腔内環境を維持できていることを評価していただいています。

金歯は、特に高齢者や咬合力の強い患者様に向いています。補綴の専門家である院長のアドバイスを基に、患者様に最適な治療法を提案し、金歯がもたらす長期的なメリットをお伝えしています。

金歯は、耐久性、生体親和性、適合性の点で非常に優れた補綴材料であり、特に長期的な予後が良好です。長期間にわたって口腔内で安定した状態を保つことができ、再治療のリスクや費用を抑えられる点が魅力です。調布の歯医者として、私たちも多くの患者様に金歯を提案し、長期的な健康と快適さをサポートしています。

参考文献

  • 日本歯科補綴学会 (2019). 「歯科補綴における金合金の長期予後に関する研究」. 歯科補綴学雑誌, 68(4), 234-240.
  • Miller, J. D., & Roberts, T. (2018). “Longevity and Performance of Gold Alloy Restorations”. International Journal of Prosthodontics, 31(2), 123-129.
  • 木村一郎 (2017). 「生体親和性と耐久性における金歯の優位性」. 日本歯科医療学会誌, 45(3), 100-108.
  • Tanaka, Y., & Smith, A. (2020). “Comparative Study of Gold and Ceramic Restorations in Terms of Wear Resistance”. Journal of Oral Rehabilitation, 47(5), 398-405.
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